Hyper-V上に、CentOSプロジェクトの創始者による新しいRed Hat Enterprise Linux(RHEL)ベースの「Rocky Linux9」の構築手順を記述してます。
環境
- OS windows server 2019
- Hyper-V バージョン: 10.0.17763.1
Rocky Linux9 ダウンロード
こちらのサイトからダウンロード可能です。
リンクをクリックすると「Rocky-9.0-x86_64-dvd.iso」がダウンロードされます。
※自分はDVDをクリックして「Rocky-9.0-x86_64-dvd.iso」をダウンロードしてます。
仮想マシンを作成
「hyper-v」を起動して「Rocky Linux9」を構築する仮想マシンを作成します。
右にある「新規>仮想マシン」を選択して、仮想マシンを作成します。
「次へ」をクリックします。
後で「hyper-v」に表示される名前なので、わかるように、わかりやすい名前を設定し「次へ」をクリックします。
第2世代対応なので、第2世代を選択してます。
後で変更も可能ですが、「3000」GBくらいに設定しておきます。
これも後で選択可能なので、とりあえず「Default Switch(規定のスイッチ)」を選択
「次へ」をクリック。HDDに余裕がない場合は、サイズを調整して下さい。
「ブート イメージファイルからオペレーティング・システム」をインストールするを選択して、さきほどダウンロードしたisoファイルを選択します。
これで、問題なければ「次へ」をクリックして「完了」ボタンをクリックすれば、仮想マシンの作成は可能です。
起動設定
これで仮想マシンが作成されたので、初期設定を行います。作成したマシンを右クリックして設定をクリックし、設定画面を開きます。
セキュリティブートを有効にするのチェックを外しておきます。
あとは仮想マシンを右クリックし、起動を選択します。
Rocky Linux9をインストール
「Install Rocky Linux9」を選択します。
インストールが開始されます。
インストールがする言語の設定です。「日本語」を選択して、続行をクリックします。
「システム > インストール先」をクリックします。
「hyper-v」上なので、これで問題ないので「完了」ボタンをクリックします。
次に「root」のパスワードとユーザーを作成しておきます。
ユーザーも作成します。インストール後は、こちらのアカウントでログインします。
準備ができたので「インストール」の開始をクリックします。
インストールが開始されます。
インストールが終われば、システムの再起動をクリックします。
サインイン
作成したユーザーでパスワードを入力してサインインします。
「サインイン」すると「Tour」をチェックするか聞かれます。必要であれば「Take Tour」を選択して下さい。
※ここでは「No Thanks」を選択してます。
ディスクトップが表示されます。
ターミナルを起動して、アップデートを実行します。
バージョン確認
バージョンを確認すると、以下のような結果になります。
リポジトリ確認
リポジトリは、下図の通りです。
sudoers編集
sudoers編集を行います。まずは、rootになっておきます。
$ su
コマンド「 visudo」を実行して「/etc/sudoers」を開いて、
# visudo
下記の行がコメントアウトされていたらを外して、以下のようにします。
## Allows people in group wheel to run all commands
%wheel ALL=(ALL) ALL
対象のユーザーを「 wheel 」グループに追加します。
※ここではtestuserというユーザーを追加してます。
# usermod -aG wheel testuser
これでsudoの実行が可能になります。
有効にするには、一度、抜ける必要があります。
# su - ${USER}